海上自衛隊 八戸航空基地一般開放(2023/09/17)その4

こん〇〇は!いつもご訪問いただきありがとうございます。

9月17日に開催された海上自衛隊 八戸航空基地の一般開放に参加したレポの最終回となります。
航空基地とありますがここは海上自衛隊の基地となり対潜哨戒機P-3Cの活動を支える重要な基地です。
基地の一般開放はこうした自衛隊基地の催しでは珍しく基地内までクルマで入場できるのでとても参加しやすくより身近に感じるイベントです。

午前中は祝賀飛行でP-3Cが会場上空を飛んでだだけでしたが午後は陸上自衛隊のAH-1Sと海上自衛隊のP-3Cによる飛行展示がありました。

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会場の規制線ロープを支えるポール代わりには使用済みのドラム缶が置かれています。
最近ドラム缶なんてあまり見かけなくなりました。
田舎だとこれを縦方向に真っ二つにしてBBQコンロにしたり山菜の蕗を煮るときの鍋代わりに使ったりと意外と利用価値はあるのですが・・・・

陸上自衛隊 対戦車ヘリ AH-1S による飛行展示

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陸自の対戦車ヘリ AH-1S”コブラ”乗員は2名で前席に射撃手(ガンナー)、後席に操縦士が座るレイアウトで後席の操縦士の視認性を確保するために雛壇式レイアウトが採用されています。


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このAH-1Sはお隣の陸自八戸駐屯地から
ほとんど同じ敷地といっていいほどの距離です。
今回は車両展示の方はなかったです。

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飛行展示では会場正面でホバリングして観客に向けてガンナー(射撃手)のヘルメットに連動して動く機首前方の20mm機関銃の銃口を向けてロックオン。
ちょっとだけ不気味
観客は皆、脳内で瞬殺されてしまいました。

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敵に正対した際に投影面積が小さくなるようにかなりの細身の機体になっています。
細いシルエットは上空を飛んでいく際にも際立っているので我が家でもよく飛んでいくヘリを見上げる際にはこの形式のものは識別しやすい機体です。

海上自衛隊 対潜哨戒機 P-3C ”オライオン”による飛行展示
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飛行展示に向かうP-3Cが離陸していきます。

NOTAMにあったように2機で飛行展示するようです。

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機体を大きく左右に振りながら会場上空を通過していくP-3C

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1番エンジンを停止させての飛行(93号機)
4発あるエンジンのうち1機だけ止まってもなんら飛行に影響はなさそうです。

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こちら(97号機)も1番エンジンを停止させての飛行

こうした対応はエンジン停止トラブルなどの緊急時対処だと思っていたら上空での活動時間を稼ぐために燃料の節約目的でよく行われるそうです。
涙ぐましい感じもします(防衛予算の増額で解消できるかなぁ)

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今度は上空からパラシュート投下のデモンストレーション


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動画でもどうぞ



飛行展示が終わると外来機(当基地所属以外の航空機)が続々と所属基地へと帰っていきます。
飛行展示が少ないので八戸航空基地のイベントはこの外来機をみんなで見送るまでがプログラムになっているかのようです。


SH-60Kは大湊基地へ
マーシャラーの真後ろに陣取ったのでよい動画が撮れました。

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私もこの後、帰宅の途に就くのでクルマで追っかける形になりますが絶対に追いつけません。(我が家の上を飛んで大湊に帰るんだろうなぁ)


陸上自衛隊のUH-1は会場のすぐ北側にある八戸駐屯地までの移動。
会場から駐屯地内のヘリポートに降りていく様子も遠目に見ることができます。

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航空自衛隊のF-15戦闘機は千歳へ

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機体上面にあるエアブレーキを上下にパタパタ開閉させてのお別れのごあいさつでした。

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航空自衛隊の飛行点検機は入間基地へ帰るのかなぁ?
新機種になって機内環境はかなり快適になったようですが食品を温める電子レンジが欲しいそうです(隊員の方の話)。
なかなか予算がつかないそうです[たらーっ(汗)]

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やはり大きな機体が飛びたつ姿は皆さんみたいですよね~

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機内の乗員の皆さん、観客に向けてお手振りでお別れです。

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展示中に気になっていた左機首側面のガムテ補修部分はきれいになっていて一安心です。

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離陸・離水距離が短いUS-2、このまま岩国までご帰還でしょうか?


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海上自衛隊の期待の哨戒機 P-1も飛び立ちました。
国産開発のP-3C後継機ですが八戸への配備はまだされていません。
中型サイズのボディに4発のジェットエンジンという民間機のトレンドに逆行するような贅沢な機体ですね
海外に積極的に売り込んでいますがいまだに日本以外での採用はないですね。
2発ジェットのP-8にどうしても競合すると負けます。

こちらは厚木航空基地へ帰るのだと思います。

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アメリカ海軍のP-8Aポセイドンは三沢へ?
この機体が世界の対潜哨戒機の主流になりつつあります。
昨年は真っ先に帰っちゃったけど今年はゆっくりお帰りでした。
もうこのころになると会場には蛍の光が流れていました。

やはり八戸はゆったりくつろいで楽しめるイベントですね
三沢のような大混雑はどうもという方にはお勧めです。
来年はもう少し顔ぶれを刷新して飛行展示も増えてくれればいいんですが・・

陸自オスプレイなんかどうかなぁ~

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滑走路エンド脇の特設駐車場まで戻ってきました。
用途廃止になったP-3Cが並んでいます。
エンジンパーツは取り外されて部品取りですね
必要なパーツが出れば都度ここから外して使うのかなぁ?
三沢の航空科学館の大空ひろばにも1機欲しいです。


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  • 出版社/メーカー: イカロス出版

  • 発売日: 2023/08/17

  • メディア: ムック






海上自衛隊 八戸航空基地一般開放(2023/09/17)その3

こん〇〇は!いつもご訪問いただきありがとうございます。
記事分間隔が開きましたが9月17日に開催された海上自衛隊の八戸航空基地の一般開放の様子の3回目となります。

今回も前回からの続きで地上展示機のご紹介です。

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昨年、ここで初めて見た海上自衛隊の救難機US-2が今年も見参!


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世界で唯一、3mの高波でも着水できる秘密はこの溝形波消し装置にもあり
着水時に海水の飛沫がこの溝で海面方向(下向き)に押し戻されて飛沫がプロペラに飛んで損傷するのを防ぎます。




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世界に誇れる技術の結晶US-2ですがガムテ補修はどういうこと?

余程の応急処置なんでしょうけども・・
防衛予算の増額分が有効に使われますように

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ターボプロップエンジンの排気口が通常はそのまま機体後方に向いているのものがほとんどなのですがUS-2は主翼の下方向へ向いているのでこれが驚異的な短距離軌陸・離水を実現するのに役立っているのかも?


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機体の内部がどうなっているのか?
露出を明るめに調整して内部が少し見えるようなりました。

海難事故の場合には要救助者はここから収容されるのかなぁ

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海自のヘリといえばこのSH-60Kですね
今回も大湊からやってきました。
30分ほどで来られるようです。
私は大湊から車で30分ほどの自宅からクルマで1時間30分ほどかかりました。(大湊からだとクルマでは2時間はかかりそうです)

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バブルウインドウの形状が前モデル(SH-60J)とは少し変更になっているような気がしたので傍にいた隊員の方に訊いたらやはりSH-60Jから形状が大きく変更になっているようでした。

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▲前モデルのSH-60Jのバブルウインドウは半球上のふくらみが突出する形状でした。

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模型を趣味とする人間の性(さが)でこうした機体の汚れ方は模型のウエザリング(汚れ表現)の参考資料となります。

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エンジンの排気口からのすす汚れが排気口からどのように流れてどういう部分に多く付着するのかよくわかります。
自衛隊の展示機は時間的余裕がある場合はかなり入念に手入れや洗浄作業が行われたりするのですがこうしたリアルな汚れ方は本当に良い資料画像になります(保存版です)


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ローター(プロペラ)のブレード(羽根)は角度が変えられる構造なのでこの部分はちょっと複雑そうな構造になっています。



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レスキュー・ホイストで吊り上げて要救助者を機体内に収容します。


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電磁波探知装置は海中に投じて潜水艦が発する僅かな電磁波の乱れを探知します。
ワイヤーで海中に入れたあと曳航して使用します。


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千歳から飛来のF-15DJイーグルは今年は昨年のような飛行展示は今年は有りませんでした(残念)
F-15の飛行展示はやはり迫力が違います。
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管制塔と可愛いヒグマの部隊マークのF-15の垂直尾翼。
エアバンド(航空無線)の受信機は持ち込み禁止なので管制官と航空機との交信は会場内では聴くことが叶わず

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模型ではこのエンジンノズルだけディテールアップパーツとして精密な形状のものが売られています。
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超高温に晒される部分なのでここも汚れ方がきになるところ

地上展示には昨年とほぼ変わらないので改めて撮影したものって今回は少な目です。
昨年は三沢基地航空祭の前日の開催だったので三沢のように混雑して機体を撮影しようと思ってもなかなか他の人が写りこまずに撮影する機会がないということを想定して混雑しないこちらで展示機をたくさん撮影しました。


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陸上自衛隊の対戦車ヘリ AH-1S”コブラ”
この後、午後に飛行展示があります。
エプロンの舗装に水たまりがあるのは雨ではなく近くで基地消防隊の放水実演があったため水がここまで流れてきたものです。


今年はスケジュールにかなり余裕があったので飲食や物販エリアへ足を運んでみます。
途中に通常から設置されている飲料の自販機を利用しましたが価格が抑えられていてよかったです(隊員への福利厚生の一環なのかなぁ)


会場となった基地の芝生エリアではたくさんのキッチンカーや売店が並んでいました。

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ホルモン焼きそば(600円)とから揚げ(小)(400円)でランチを摂りました。
うっかり空自基地に来ている感覚で空自名物の”空あげ”が頭に浮かんで唐揚げを買ったのですがここは海自基地でしたので特別これがコレボグルメということではなかったのです。
食べているうちに気が付きました(まぁ美味しければ何でもいいです)
ホルモン焼きそばって初めて食べたけど美味しかったです[黒ハート]


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物販のお店ではこちらのクマのマスコットを購入(1500円)
この日一番の出費でした[たらーっ(汗)]
大きいサイズはちょっと手が出ない金額だったのでこちらの小さいサイズ(キーチェーン型)で・・お孫さんにせがまれてお爺ちゃんが大きいものを奮発する光景も見られました。

いろいろな服装のものがありましたが海自の夏服のものを選択。
この日の式典会場にはこの制服を着た海上自衛官の方がたくさん
自分が着ても恐らく似合わないと思うのでせめてぬいぐるみに着てもらいます。


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基地上空をこの日は何度かドクターヘリが通過していきましたがこんなに出動回数が多いのか?と眺めていました。
あとで知ったのですが三沢の航空科学館でこの日は消防救急フェアが開催されていてドクターヘリとの連携訓練が行われていたようです。https://www.facebook.com/reel/330581436106456


次回はこのシリーズの最終回
飛行展示と外来機の帰還の様子をお届けします。


中秋の名月と人工衛星?

こん〇〇は!いつもご訪問いただきありがとうございます。

今回は当初の予定を変更して9月29日の中秋の名月をお届けします。
(ミリタリーネタに興味のない方も多いと思われますので・・)
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長い間”中秋の名月”は満月と勝手に思い込んでいました・・
今年は各局のお天気キャスターさんが「中秋の名月と満月が重なるの2030年(9月12日)までありません」と教えてくれました。
本当にこのフレーズは今回は何度も聞きました。


上の画像は自宅2階の窓から撮影した21時41分のお月さまです。
※完全な満月の瞬間は18時58分だったようです。

この時間、もうお月さまはかなり高い位置にあったので戦闘機撮影に使っているやたら重い400mmズームレンズをかなり急角度で三脚に固定させる必要がありしっかり固定するのに難儀しました。(レンズの自重で下がってしまいます)
ピントはマニュアルでピント拡大機能を使って老眼の目で合わせたつもりですが・・
最後の方はカメラのオートフォーカス機能を使って何枚か撮影してみましたがMFとAFであまり変わらないような気もしました。


この日は雲もなかったのでちょっと久しぶりにやってみたいことがありました。


iPhoneの”星撮りくん2”という無料アプリを使って満月の夜空ではありますがちょこっと星空を撮影してみました。

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アプリの”星グル”モードを使って西の空を撮影
三脚にiPhoneを固定して設定を10分(600秒)露出でこんな感じに撮れました。
このアプリは撮影モードがこの”星グル”と”星空”のどちらかを選択して後はシャッタースピードを選ぶだけのお手軽さがいいです。

有料版もあっておそらくそちらの星グルモードはもう少しシャッター速度を長くできるのではないかなぁ?(10分露出だと少ししか星が動きません)


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星撮りくん2の撮影モードを”星空”にしてシャッタースピードを10秒に設定して天頂付近を撮ったところ・・
画像中央の右手に”もやっと白いライン”が見えています。

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拡大してみたところ2つの点が平行に移動しているのが写りました。
シャッタースピードを10秒にしているので点が10個ずつ平行に並んで写っています。
今話題のスターリンク衛星ではないと思います。
あれだと点の数がもっと多いと思うし2列並んでというのも違うと思うのですが・・
飛行機だと翼端灯がこんな感じになるかもしれないけど赤と青色のライトの点滅で写ると思うのでこれも違うかなぁ

このアプリではシャッタースピード10秒というのは露出時間が10秒ということではなく1秒間隔で10回(10秒間)撮影して画像を重ねているようです。
通常の天体だとこのくらいの時間ではそれほど移動しないので像を重ねて鮮明にできますが流星や人工衛星などは10秒もあればかなり移動するので1秒間隔でシャッターを切った際の位置がはっきり写っているのだと思います。

間髪入れずに今度は3秒で設定(この時はなにが写っているか画像の確認はしていません)

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先ほどの10個の点が平行に2列写っていた先にやはり写っていました。


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今度はシャッタースピードを3秒にしているので3個の点が平行に2列並んで写っています。

恐らく人工物(人工衛星)だと思うのですがこのように2列に並んだ点として写るのかなぁ?

1つの衛星の両サイドの太陽パネルが輝点として写っているのか?
ネットで調べたら人工衛星がこのように2列(二重平行線)に写ることがあるという書き込みを見つけましたが理由が言及されていませんでした。

撮影時間は9月29日(金)22:12と記録されています。
撮影場所は青森県上北郡横浜町でほぼ真上にレンズを向けて撮りました。
画像の上が西で下が東側になると思います。


この二重平行線についてどなたかお分かりになる方いらっしゃいませんか?

天体シュミレーションアプリがあるけど使い方がわかっていないので再現できません。