海上自衛隊 八戸航空基地一般開放(2023/09/17)その1

こん〇〇は!いつもご訪問いただきありがとうございます。
私の身に起きた眩暈(めまい)については皆さんにご心配をおかけしてしまいたくさんの励ましのコメントをいただきました。

この場を借りて御礼申し上げます。
さて眩暈の方ですが病院の耳鼻科で検査をしてもらった結果、原因の特定には至りませんでした。
診察時に若干の眼振の兆候は見られたようですが収束傾向とのことでその後は眩暈も発生していない状況もあり一旦診療は終了となりました。
体調不良時の一過性のものだったのかなぁ?

お盆休み明けに受けたがん検診は今年もオールクリアーで何より何よりでした。

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眩暈騒動もあって9月10日に行われた楽しみにしていた三沢基地航空祭の参加を取りやめることになったのですが今回は三沢基地航空祭の翌週(9月17日)に実施された海上自衛隊八戸航空基地の一般開放に出かけた記事となります。(3回くらい続くかも?)

本当は体調のことも考慮してもう少し自宅で安静にしていても良かったのですが昨年初参加したこのイベントは”日本一ゆるい航空祭”といわれるほどあって混雑もなく、基地内までクルマで乗り入れ可能という体への負担も少ないイベントなので気晴らしも兼ねて出かけてきました。

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展示機の数も多くないので三沢のように端から端まで見学に歩いてもそれほど距離は有りません。
私が陣取った場所は上の地図の[1]エリアです。


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海上自衛隊の八戸航空基地は八戸市街地の北部に位置し八戸市の臨海工業地域に隣接しています。
上の航空写真で分かるように滑走路の北側は陸上自衛隊の八戸駐屯地となっています。

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海自の基地なので滑走路の先はもう海といったロケーションで主に対潜哨戒機のP-3Cの運用がメイン。
見学エリアから滑走路の先に目を向けるとフェリーの姿も見えました。
冬のオホーツク海で流氷の接岸状況の観測もここ八戸から飛んで行って観測しています。
かつて米軍により三沢基地の民間旅客機が三沢空港から締め出された際にはここに民間旅客機が定期運航していた過去もあるようです。


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午前中に行われるP-3Cによる祝賀飛行を観たかったので早めに会場入りしました。
昨年は基地内の芝生エリアにクルマを止めたのですが今年は滑走路エンドに近いP-3Cの用廃機置き場の隣でした。


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手荷物検査を受けてまずは滑走路に近い最前列に
一旦荷物置き場を確保
・・といっても三沢のような場所取り競争はありません。

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眼の前を親子連れを乗せた花電車が通過
この花電車はなかなかの人気で乗車待ちの列が絶えることがありませんでした。


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自衛隊による開隊66周年の記念式典が格納庫で行われていました。
この日はご覧のような曇り空でそれほど蒸し暑さも感じられず恐らく冷房の無い格納庫内でも比較的過ごしやすそうでした。
格納庫前にはアメリカ海軍の哨戒機P-8ポセイドンが昨年と同じ位置に陣取ります。


航空関係者向けの情報(NOTAM)によるとこの日、八戸航空基地では4つほどのイベント関連情報が上がっていました。


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時系列的には下から10:25~10:40まで2機のP-3Cによる編隊飛行(GROUP FLT)とありこれが祝賀飛行にあたります。
下から2番目10:25~11:35の間はQUIET HR(クワイエットアワー)となりCEREMONY(式典)のために離発着などの騒音を伴う行為は禁止となる時間帯。
下から3番目(上から2番目)は13:35~14:10にかけて2機のP-3Cによるデモフライト
最上段は14:10~14:30にかけて1機のヘリによるデモフライトが行われることが記述されています。
今年の基地一般解放では昨年のようなF-15のデモフライトはないようで残念。(F-15自体は千歳基地から地上展示のため飛来)


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ほぼNOTAMにあった時刻通りに祝賀飛行のP-3Cが2機が北側から並行して基地上空に進入してきました。


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会場上空で左右にブレイク


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お腹をしっかり見せながら会場上空を飛び交うP-3C
4発プロペラ機は迫力あり!
この時間帯はまだ客足も鈍くちょっと寂しい感じの航空祭のオープニングです。
このあと13:35のP-3Cのデモフライトまで飛行展示は有りません[たらーっ(汗)]

地上展示機も昨年とほぼ代わり映えしない内容なのですが昨年は展示がなかったあれをこの後じっくり見学します・・・とうことで地上展示の様子は次回ということで


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六ヶ所村の富ノ沢遺跡

こん〇〇は!いつもご訪問いただきありがとうございます。
夏の疲れが出たのか体調不良が続きちょっとブログ活動をお休みさせていただいていました[ふらふら]
ご心配戴いている[目]眩暈については現在耳鼻科で検査待ち状態ですがその後は眩暈は起きていないので一時的なものだったのかも?

今回はひと月ほど前のことになりますが8月22日に
お隣の六ケ所村の村立郷土館で開催されている”今よみがえる富ノ沢遺跡”という企画展に行ってきた記事となります。
(企画展の会期は令和5年7月15日~9月24日)
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こうした考古学関係の展示会の参加は今年はこれが初めてとなります。

六ケ所村というと全国的にも有名な”原子力タウン”です。
もう何十年も前から核サイクル施設やその関連施設の建設ラッシュが続いています。
今回の企画展の”富ノ沢遺跡”も
そんな原子力関係施設の建設工事にあたって本格的な調査がおこなわれた遺跡なんです。

この遺跡の特徴はなんといってもあの青森市内の三内丸山遺跡が発見されるまでは”国内最大級の縄文集落遺跡”だったということです。
この事実は私自身も知らずにいたので説明を聞いて大変驚きました。


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▲企画展のチラシ 嬉しいことに入場無料です。
チラシにもある遺跡巡りツアーにも参加したかったのですがこのころは猛暑続きで参加は断念しました。

”縄文最大の・・”の名誉は三内丸山遺跡に譲ったとしてもそれほどの規模の遺跡がほとんど名が知られていないのは調査後にほぼ埋め戻されてしまったからでしょうか?
現在では遺跡の発掘現場は原子力施設の敷地内になっていたり新しくできた道路になっていたりしています。

それでも三内丸山遺跡をはじめとする県内の縄文遺跡群とリンクしてもっと広報周知すればよい観光資源にもなったのではないかと思いますが現状はこの遺跡は世界遺跡の構成遺跡にも入っていませんし県内の他の縄文遺跡に比べてもマイナーな存在であると思います。
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▲富ヶ沢遺跡と同年代の縄文中期の土器で有名なのがこちらの国宝・火焔式土器(笹山遺跡(新潟県))。
最近はこのようにカプセルトイでも縄文土器のミニチュアが手に入ります。

私が会場を訪れたのは平日の日中ということもあり見学者は自分以外誰も居ませんでした。そんな状況だったのですがわざわざ学芸員の方がご丁寧に付きっ切りで会場内を説明してくださり有難かったです。
なんとも贅沢な時間を過ごすことができました。


この学芸員の方は昨年、私の住む町で開催された地元の遺跡に関する企画展で出張解説員として来ていただきお世話になった方でした。


当日、現地で学芸員の方に解説いただいた内容と頂いたリーフレットから改めて富ノ沢遺跡についてざっと要点をまとめてみました。
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縄文時代中期(今から5100年~4100年前頃)に隆盛を誇った大規模集落遺跡
竪穴住居跡503 土坑1034 貯蔵穴262 を確認
集落の形成が始まった前半は東北北部の円筒式土器の文化
集落の形成の後半は東北南部の大木式土器の文化
大木式土器の文化が入ったころから急速に集落の大規模化が進む
(計画的なムラの発展)
土器文化の転換時期を境に集落の位置が変わる(高台に移動)
土器文化の転換時期の直前に急速に人口減少するがその後人口急増
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土器文化の転換(円筒式=>大木式)でムラの生活や形態に大きな転換がみられるのですがこれは大木式文化圏(東北の南部)の縄文人が北上して来たのか?あるいはもともとの住民が文化的変容を起こしただけなのか?いろいろ個人的に興味は尽きないところです。
村内の大規模開発もひと段落している現状では新たな追加発掘調査も難しそうです。

う~ん、もし遺跡の保存を優先させていたらもしかしたら三内丸山遺跡を凌ぐような大発見もあったのかなぁ~でも開発を優先させたおかげで現在の豊かな六ヶ所村があるのも事実だし難しいですね(考古学好きとしては保存優先でお願いしたいけど住民の方にとっては全く次元の違う話なんだろうというのも容易に想像できます)

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▲企画展で頂いたリーフレット(クリックで拡大できます)

遺跡のある六ヶ所村は青森県の下北半島の太平洋側にあって陸奥湾に面している私の住む町と背中合わせなんです。
従来は夏でも冷たいヤマセが吹く作物も育ちにくい冷涼な土地という寒村のイメージでしたが村を上げての大規模開発が功を奏していまでは核サイクル施設を中心にした原子力の街となりました。
最近は自然エネルギーの象徴である大規模太陽光発電所や大規模風力発電事業の立地もありまた原子力関連の人材が集まってもうかつての寒村のイメージは完全に吹き飛んだ感じです。
原子力マネーの力で地方交付税交付金も貰っていないとか?(噂)
村内の施設も立派なものが多くて今回訪れた郷土館も素晴らしい施設と展示内容でした。
コンサートホール(スワニー)もあるし温水プール、大規模入浴施設(ろっかぽっか)や県内の大手スーパーも出店しています。(ダイソーもある)
うちの町からも六ケ所村へ通勤している人も多いです。
ちょっと”村”というイメージじゃないですよ

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今年は猛暑の影響で稲の生育が早く稲刈りも例年に比べて早目になりました。
知り合いの稲刈り作業の手伝いが毎年恒例となっているのですが田圃の隣では遺跡の発掘調査が行われています。
ここの発掘現場も数年前は田圃でしたが下北半島縦貫道路の建設予定地となったため発掘調査ができるようになりました。
作業の携わっている人の話ではまだ目ぼしいものは出てこないとのこと
ここの現場も数年前まで自分も稲刈りのお手伝いをしていた場所です。

こうしてみると我々は縄文人の営みの上で暮らしているという実感が湧いてきます。
作家の司馬遼太郎先生が「街道をゆく」で青森県編を「北のまほろば」と題したのも頷けますね

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ようやく撮れたよRQ-4

こん〇〇は!いつもご訪問いただきありがとうございます。
この記事をUPした日は三沢基地航空祭の翌日になります。
残念ながら航空祭には体調不良で参加できませんでした。
週末に航空祭を控えた金曜日の朝、起きると眩暈(めまい)がしてそれに伴う吐き気も・・・ゆっくりと視界がくるくると回っていました[たらーっ(汗)]
結局、ほとんど起き上がれず昼過ぎまで寝たままでその間も時々眩暈が断続的に続いてようやく収まった夕方に町内のクリニックを受診して眩暈止めの注射を打ってもらい処方薬を貰って帰宅。
眩暈はあの日以来起きていませんが長時間歩いたり並んだりする航空祭は自重しました。
直前まで懸念されていた台風の影響もあったのか展示飛行のいくつかがキャンセルになりブルーインパルスもアクロバチックな演目はなく編隊飛行の披露にとどまったようです。


さて今回の記事は航空祭の10日ほど前の三沢基地での撮影の続きです。

今年の撮影目標にしていたあの機体を撮影することができました[黒ハート]
撮影日はF-35Aによるデモフライトがあった日(2023/09/01)でこの日はNOTAMという航空関係者向けの情報サイトにF-35Aのデモフライトとともにぜひとも撮影したいと思っていた”もの”の情報もあがってましたので出かける前からちょっと期待していました。
 

お目当の”あの機体”と思われる航空機位置情報アプリのトラッカー情報画面がこちら

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機種、機体番号等は一切非表示となっていますが高度と速度の表示はされていてこの時点で51,000フィートというかなりの高高度を広範囲、長時間にわたり飛行し続けている様子がわかります。
北は苫小牧周辺、南は気仙沼あたりまで飛んでいるようです。
高度、速度、飛行時間や飛行距離を考えるともう該当するような機体は絞られます。
画面上の飛行機のシルエット(アイコン)は双発ジェット機のものですが・・・


ほどなく、三沢基地への着陸態勢に入った機体が姿を見せました。


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航空自衛隊の無人偵察機 RQ-4”グローバルホーク”です。


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昨年の三沢基地航空祭では地上展示されていましたがちょっと遠目からの見学でしたがその主翼の長大な長さは十分確認できましたがこうして飛行する姿を見るのは今日が初めてとなります。
グライダーのような主翼の長さとキャノピーが無いまさに異形の航空機です。
ちょっとこの光景には驚かされますね
RQ-4は攻撃能力を持たない純粋な偵察型無人機ですがロシアとウクライナの戦争を見ていると分かるように今後は無人機が陸海空の戦場の主役になる日も近いと思います。


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真横から見ると機体の胴体部分の異様さがよくわかります。
機体後部の上面にはエンジンが搭載されていて側面にはロービジブル塗装の赤くない日の丸も見えます。
このように機体の上面にエンジンの給気口があるのがジェット偵察機の理想形なのだそうです。
理由は機体の底面に地上の情報収集するのに必要なカメラやセンサー類をたくさん配置できるからだとか
有人機の場合、非常時にパイロットを脱出させるためにシートごとパイロットを射出させるのですがその際に後部にあるエンジン給気口に巻きこむ恐れがあるので有人機ではこのように機体上面にエンジンを配するスタイルを採用できないのだそうです。
ただし、無人機なら話は別でこのようなエンジンレイアウトが実現します。


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現在、三沢基地には全国で唯一、航空自衛隊の無人偵察機部隊(偵察航空隊)が常駐していて現在3機のグローバルホークが配備済みです。

お隣の海上自衛隊八戸航空基地では海上保安庁の無人偵察機”シーガーディアン”が試験運用中ということで青森県は国内随一の無人偵察機パラダイス。


自分の体調を考慮しながら今週末(9/17)の海上自衛隊八戸航空基地の一般開放には参加したいと思っています。
シーガーディアンの展示が見られるかもしれません。