2022三沢基地航空祭 その1 入場編

こん〇〇は!いつもご訪問いただきありがとうございます。

今回から2019年以来3年ぶりの開催となった2022年9月11日(日)に開催された三沢基地航空祭の様子を数回にわたりUPさせていただきます。

今回は近所に住む息子が現役陸自隊員である従姉と2人で参加です。
私は三沢には普段から撮影に来ていますが航空祭はこれが2度目の参加となります(人混みが苦手)

2022年の三沢基地航空祭の第1回目のレポは来年以降、クルマでの参加を考えている方への参考記事になればと思い駐車場やゲートまでの待機列情報を中心にしてみました。
(航空祭の展示機や飛行展示の様子は次回以降になります)
ちょっと長文なので興味のない方はご覧にならなくてかまいませんよ(笑)
読むだけでも疲れます(実際に長距離を歩いて列に並んだくらい疲れるかも?)

【初めての事前登録制】
2022年の三沢基地航空祭は事前に往復はがきでの登録申し込み制となりました。
応募者多数の場合、混雑を避けるために抽選もあり得るということでしたが実際には抽選はなく応募者全員当選?となり複信はがきにスタンプがお押印されて戻ってきました(これが入場券代わり)
往復はがきなんて最近使ったことがないので買い置きがなく郵便局へ走りました。
ちょっとネット全盛のご時世ですがなんとも自衛隊のやることはアナログすぎて若い人は往復はがきって?使ったことがない~という人も多いかもしれませんね
往信(相手に差しだす側)と複信(相手から自分へ変身する側)と逆に書いちゃうとせっかく送ったのに帰ってこないなんてことになっちゃうのかなぁ?

【駐車場】

三沢基地航空祭といえば過去、三沢市民の総数を上回る人出(10万人)が訪れるという三沢市最大のイベントです。
公共交通機関が脆弱な地方都市なのでクルマで見に行きたい!という方は多いです。
基地内へのマイカー乗り入れは一部招待客を除き禁止ですので周辺の有料・無料駐車場を利用するのですがこれも台数に限りがあるので基地まで距離が短くてすみそうな駐車場は争奪戦になります。


tempsnip.png
水色のコースが駐車場から私たちが並んだ待機列まで(約2km)
赤色が待機列からファルコンゲートまでのコース(約700m)

前回開催から従来のように基地からかなり離れた場所に臨時の無料駐車場を設置してシャトルバスで基地内に入場するという方式が見直されて新たに大規模駐車場が基地周辺に設定されるようになりました。
無料の臨時駐車場が上の地図の東の端(右側)の”みさわ詣”でする人の間で超有名なファミリーマートから三沢空港入り口近辺の道路の両脇に点在しています。
前回は一人での参加だったので朝6時ころにはファミマの裏当たりの無料臨時駐車場にクルマを停めて入場待ちの列を目指して歩きだしました。
たしか駐車場に入ったのが6時ころでゲートから遠いここら辺の無料駐車場はその時間だと結構空いていました。

今回は家を出るのを遅くしたので駐車場に着いたのが7時半近くになっちゃいました。
それでも今回は前回よりも少しゲート寄りの上の地図上で”P”と示したあたりにクルマを停めることができました。
航空祭の入場については事前登録制なので今回は参加者の数は大幅に減ると見越してゆっくり家を出たのですが皆さん出足が速いようでとりあえず”遠い近い”は関係なく空いている駐車場へ車を停めている感じです。
私たちが車を停めた場所は道路より南側(下側)の臨時駐車場で普段は広大な空き地か牧草地なので広いのはありがたいのですが舗装は当然されていないので雨だとちょっと大変そうです。
キャプチャ.jpg
道路から南側の無料臨時駐車場の一つを眺めたところ(普段はこんな感じの空き地)
画面中央の藪の先の開けた草地にクルマを停めることができました。


今回の駐車場所はモーテル(ラブホ?)の裏手にあたる場所でした[あせあせ(飛び散る汗)]

歩く距離をいとわないようでしたらゲートから最遠にあたるファミマ周辺の無料臨時駐車場にさっさとクルマを停めて入場列を目指して歩きだしちゃうのもアリです。
無料の臨時駐車場でも前日の夜から解放している場所もあるようで車中泊の場合、そこを利用するのもいいですね(ただトイレは遠いかも)
※市の観光課などに問い合わせしてください。

ゲートを目指して歩いていると道の両脇の民家の庭先を有料開放しているところも多く見られます。
ゲートから遠いお宅だと1台1000円ほどが相場?
ゲート近くのお宅では2000円という看板もみかけます。(商魂たくましいです)
1000円くらいならミニバンに家族を乗せて来るのなら1000円なら利用した方がいいかもしれません。
お子さんを2kmほど歩かせてぐずられたりおじいちゃんおばあちゃんもいるなら全然お得な気がします。
いずれも無料駐車場からはゲートに近い場所にあるお宅が駐車スペースを貸しているのでこれをうまく使うのも手ですよ
こうしたお宅とは数年通って馴染みになって予約できるような関係になれたらいいかもしれません。
場合によっては多少色を付けて駐車代を支払って毎年の駐車場所を確保できるならもう駐車場で悩むこともありません。
ゲート近くに親戚が住んでいれば申し分ないのですが・・ゲート近くの住宅地には将来、騒音問題対策で集団移転の話が出ています。

【入場待ちの列】
駐車場から一番近い入場ゲートはファルコンゲート(メインゲートより東側)になります。
この入場待ちの待機列に並ぶのですがゲート近くの交差点まで2km弱距離があります(当然徒歩移動)※交差点からさらに歩きます。

2022年の場合、途中にある旧給食センターの角を曲がった先に基地内へのシャトルバスの発着場が設けられていてこのバスを利用すると手荷物検査場まで直接入場できます(今年からの試み)
ただ我々がここを通過した際にシャトルバス乗り場方面からたくさんの人が戻ってきたのでこれはもうバスに乗る待機列が相当長くなっていてあきらめた人がゲートからの入場を選んで戻って来たのだと思い我々もファルコンゲートからの入場を選択しました。(状況によってはシャトルバスの列に並ぶつもりでした)

交差点.jpg
無料臨時駐車場から歩いてくるとこの交差点で右折するとファルコンストリートに入りファルコンゲートが先にあります。
直進するとメインゲート側に行けます。(こちら側にも長い待機列ができていました)
左折すると住宅街となり市中心部に近づきます。(私たちはこちらへ進みました)

そのまま直進して岡三沢の交差点に差しかかったらゲートに向かう道(右折先)にはすでに列ができていていったんゲートから遠ざかるように交差点を左折して待機列の最後尾を目指します。
交差点を直進しても長い待機列が繋がっていてこの交差点を分岐点に2つのルートの待機列ができていました。(後で分かったのですが直進した側の待機列の方を優先的にゲートに進めたようです。信号待ちをせずに列が流せるため?)


私たちは交差点で信号を渡り左側の道(ファルコンゲートに対して直線側)の列を目指しました。
途中でこの列が右に切れてさらに細い住宅地の路地に繋がっていました。

それでも路地を曲がって数十メートルの場所で列の最後尾につけました。
時間にして午前8時ころかなぁ~(開門30分前)
駐車場所からここまで徒歩で約2km歩いたことになります。

キャプチャ1.jpg
私たちが並んだ場所。住宅地の中の道路にさらに延々と待機列が伸びていくのでちょっと心配になる。
日曜の早朝から自宅前にこのような列ができて住民の方にはえらい迷惑をおかけしました。


その後、我々の後ろに列が続々と伸びてカーブになっている先はもうどこまで列が続いているのかわかりません[たらーっ(汗)]
前回は7時ころには列の最後尾にいたのですが並んでいた場所はゲートからこんなに離れた場所ではなかったです。
事前申込制だからそれほど観客は来ないのでは?という楽観的考えは甘かったと反省しだします。(事前に応募者数とか発表していないので一体何人分の入場券を出しているのか?)
さっそく折り畳み椅子が役に立ちました。
今年は従姉もいて話し相手もいるしスマホを見ながらゆっくり待ちました。
田舎に住んでいるとあまり行列というのに並ぶという経験がないので新鮮な感じ
都会の人はいつも並ぶのに慣れているらしいので都会人になった気分?


8時半が開門ということでしたが時間を過ぎても一向に列が前進する気配がなく基地側から戦闘機の爆音が聞こえてきます。
オープニングフライトが始まったようです。
住宅の切れ間からちらっと見えたのはグラウラー?らしき機影でした。
恨めしい・・・
ちょっとこれは見たかったのですがこの状況ではもうどうしようもないですね

ファルコンゲート.jpg
普段のファルコンゲートの様子。
メインゲートとファルコンゲートの間にはもう一つ小さなゲートがあって前回、私が並んだ待機列はこの小さなゲートにつながっていてそこから入場しました(今年は開放していたのかは不明)


その後、ようやく列が動き出して結局ファルコンゲートを通過できたのは9時半ころでした。
先ほどの民家の前からゲートまで約700mあるようです。(駐車場からもう3km近く歩いています)
ゲートを通過するころに午前のアメリカ空軍のF-16による展示飛行が行われて列に並びながら頭上を飛んでいく戦闘機に目を奪われていました。

検温、手指消毒、手荷物検査は自衛隊、金属探知機でのボディチェックは米軍が担当していました。

ここでのちにSNS上で問題になった入場券(複信はがき)のチェックが結構ずさんで”忘れた”場合は氏名と連絡先を書けば入場ができるようでした[がく~(落胆した顔)]
初めから入場券がなくても”忘れた”と申告すれば入場できるようで入場券がない人や事前申込制だと知らずに来場をあきらめたという人にとってはちょっと納得がいかない対応だったと思います。
入場券がなくても基地周辺で展示飛行を見たいと思って集まった人も多くいたようです。
私はきっと自衛隊のことだから強く詰め寄れば入場券がなくても入場できると内心思っていましたが果たしてそうなったようです。
事前登録制にした根拠は会場内でコロナのクラスターの発生が判明した場合の連絡のためだといっていましたが数万人が集まるイベントで果たして意味があるのかなぁ?

また三沢基地航空祭は自衛隊のほかにアメリカ軍もかかわっているのでセキュリティが厳しく持ち込み禁止品も細かく規定されていますが検査官の差配で規定以上に大きな椅子やバッグの持ち込みが会場内でも散見されてこれも不公平感を募らせる要因になっていました。
キャンプで使うような背もたれがついた折り畳み椅子はサイズ的に規制対象なのです。
私なんかわざわざダイソーの300円の堤防釣りに使うような三本脚の折り畳み椅子を持参しました。(従姉もかなり小ぶりな折り畳み椅子を持ち込んでいます)
かなり持ち込み品についてはクレームが上がっているようで2023年度以降は大幅な見直しか規制強化になるかもしれません。(受信専用のエアバンは禁止リストから外してほしい)

DSC00088.jpg
さすがに三沢基地航空祭、前日参加した八戸航空基地祭とは人の数が桁違いです。

DSC00007.jpg
さっそく、ファミリー向けのアトラクションは大盛況。
前回はなかったF-35の牽引でワゴンがエプロンを疾走!
観覧エリアよりもさらに滑走路近くを走っているので運良く離発着機
があれば迫力あるシーンが間近に見られます。
乗ってみたいけど子連れでないとちょっと気が引けます。

そうそう、前日に八戸で堪能した海自のUS-2のお姿も・・・

DSC00039.jpg
近づいて撮影するような状況でなかったので写真はこれ1枚だけ。

前日に八戸でたっぷり撮影しておいてよかったです。
やはり八戸から直接三沢にやってきたのかなぁ(岩国には戻ていない?)

今回は2023年以降、クルマでの三沢基地航空祭に参加を考えている方へのちょっとした参考資料になるかも?と長文でつらつらと書き殴った記事ですが航空祭の本格的なレポート記事は次回以降に続きます。
DSC00113.jpgDSC03313.jpg
しかし米軍にとって9・11に開催される航空祭って実際ちょっとは警戒しているのかなぁ?
日本人にとっても9・11よりも3・11の方が重要になってしまっているしなぁ

【前日に開催された海上自衛隊八戸航空基地祭の記事】




海上自衛隊八戸航空基地祭(2022-09-10)その5【展示飛行編】

こん〇〇は!いつもご訪問いただきありがとうございます。
海上自衛隊八戸航空基地で2022年9月10日(土)に開催された開隊65周年記念の航空祭のレポの最終回は展示飛行編です。

ちょっと駆け足気味になっていますが最後までお付き合いいただければ幸いです。


事前に以下の展示飛行プログラムが発表されていました。
海上自衛隊 P-3C哨戒機
陸上自衛隊 AH-1S対戦車ヘリ
航空自衛隊 F-15J戦闘機

午前と午後に展示飛行が行われる三沢基地航空祭に対し八戸基地航空祭では午後だけ展示飛行が行われようです。

まずはP-3Cの展示飛行から

DSC02812.jpg
コアなファンは三沢よりも少ないけど離発着シーンではたくさんのレンズが向けられていました。

DSC02797.jpg
DSC02669.jpg
DSC00018.jpg
大きな機体が頭上を旋回すると迫力がありますね
展示飛行時間以外でも午前中は基地上空を何度も低空で旋回して来場者を楽しませてくれました。


DSC02807.jpg
DSC02810.jpg
P-3Cの飛行展示の最後はソノブイをパラシュートで観衆の目の前で投下してくれました。


DSC00191.jpg
着陸したP-3Cは放水機構のある誘導路で海水を洗浄されます。
このシーンは初めて見ました。


DSC00200.jpg
迫力あるシーンが撮れました[るんるん]


こちらは陸上自衛隊の対戦車ヘリ AH-1S”コブラ”の展示飛行

DSC02875.jpg

DSC02856.jpg

DSC02931.jpg
コブラは2人乗りのタンデム機で前席が射手(ガンナー)席で後席がパイロット席となっています。


DSC02912.jpg
下から見ると細身のシルエットがよくわかりますね


翌日の三沢基地航空祭でもF-15Jの展示飛行がアナウンスされていましたが私はF-15の本気の展示飛行の撮影経験がなく三沢の本番を控えてF-15の速さを体感しておこうというのが私のこの日の隠れたテーマでした。

DSC03037.jpgDSC03010.jpg
いやぁ~やっぱり早さが格段に違うように感じます。
これがツインエンジンの力なのか!
DSC03033.jpg
アフターバーナーを撮ろうとしてもぐんぐん加速して遠ざかって行ってしまいます。


DSC03044.jpg
やはり海が近いのでベイパーも発生しやすいようです。
このパイロットさんかなり暴れてくれましたよ
三沢も期待できます[黒ハート]

展示飛行としてはこの3機のみでしたがF-15Jなど友情参加(?)の展示機はそのまま自分たちの基地へ帰投してしまいました。

以後は八戸を出立する機体の画像です。


DSC00186.jpg

DSC02825.jpg
米軍から唯一の参加機であった海軍のP-8A”ポセイドン”哨戒機は早々と帰還。

DSC03193.jpg
DSC03199.jpg
海上自衛隊のP-1哨戒機は厚木基地へ還ります。

DSC03089.jpg
航空自衛隊の飛行点検機U-680Aは入間基地へ


DSC03086.jpgDSC03131.jpg
海自・大湊基地へ帰還するSH-60K
これに乗せてもらえば我が家の上空を通過するんだけどなぁ


DSC03142.jpgDSC03156.jpg
陸自のUH-1Jはほぼ同じ敷地内といっていい隣の八戸駐屯地へ帰投というか移動です。


DSC03163.jpg
お手を振っていただきありがとうございます。
楽しい航空祭を満喫させていただきました。


DSC03188.jpg
エプロンから駐屯地上空でホバリング中のUH-1J

600mmでもノートリミングでこの大きさで撮れちゃうほど飛行場と近いのです。


8:30~15:00の八戸航空基地航空祭の大トリは海上自衛隊の救難機US-2の離陸。

皆さん、このシーンを待っていてなかなか会場を去れないのでした。

DSC00210.jpg
私の午後の撮影位置(格納庫前)にUS-2がタキシングして来ました。

DSC00211.jpg
コックピットからも手を振ってくれています。


DSC03066.jpg
本当に滑走路面とのクリアランスが少ないUS-2です。


DSC03107.jpgDSC03108.jpg
巨体にも関わらずあっという間に離陸
短距離離陸性能を遺憾なく発揮です。



DSC03121.jpg
名残惜しくUS-2を見送ったのですが翌日にまた再会するとはこの時は思ってもいませんでした。
US-2の姿が見えなくなったところで会場の皆さんも帰路に・・


IMG_1867.jpg
午前中はこんな感じだったエプロン風景でしたが午後になって飛行展示が始まるころにはそれなりに人出がありましたがそれでもこの日の来場者数は2,170人だったそうです。
コロナ対策で往復はがきでの事前申込制(抽選の場合もあり得ると告知されていました)となりちょっと気軽に参加というわけにはいかなくなった今年の開催でした。

米軍機の参加が少ないこともあり地上展示機が寂しい感じですが展示飛行もあってなかなか楽しい航空祭でした。

なんといってもゆったりできるので三沢の航空祭よりもファミリー向け、年配者向けに感じました。(トイレの数も十分で待たずに利用できます)
昼食は基地内に駐車したマイカーの中でとればいいので飲食の売店がなくてもOKでした。

今年初めて参加した八戸の航空祭でしたが思っていたより充実して満喫できました[るんるん]
翌日に三沢基地航空祭を控えていたので体力温存モードでしたがあまりにも三沢基地航空祭で疲労困憊(こんぱい)するようならもう八戸だけでもいいかも?

その三沢基地航空祭のレポートが次回より始まります。
ちょっと駆け足で詰め込み気味でしたが長文ご容赦ください。

【追記】

海上保安庁の無人偵察機シーガーディアンの運用がここ海上自衛隊八戸航空基地で運用されることが決定しました。(10月19日より運用開始)
増備が続けば八戸航空基地祭でも将来、展示があるかもしれません。





青島文化教材社 1/144 航空機 海上自衛隊 救難飛行艇 US-2 プラモデル

青島文化教材社 1/144 航空機 海上自衛隊 救難飛行艇 US-2 プラモデル



  • 出版社/メーカー: 青島文化教材社(AOSHIMA)

  • 発売日: 2016/08/26

  • メディア: おもちゃ&ホビー






ピットロード 1/700 海上自衛隊 救難飛行艇 US-2 4機入り

ピットロード 1/700 海上自衛隊 救難飛行艇 US-2 4機入り



  • 出版社/メーカー: ピットロード(PIT-ROAD)

  • 発売日: 2015/10/10

  • メディア: おもちゃ&ホビー





海上自衛隊八戸航空基地祭(2022-09-10)その4【回転翼機&車両展示編】

こん〇〇は!いつもご訪問いただきありがとうございます。
海上自衛隊八戸航空基地で9月10日(土)に開催された航空祭のレポ第4弾です。
今回は回転翼機(ヘリコプタ)と展示されていた車両編となります。

海上自衛隊のヘリの主力はSH-60シリーズという哨戒ヘリとなります。
対潜哨戒能力がありヘリ甲板がある護衛艦に離発着・搭載可能な機体でこれまでのJ型に代わりK型の配備・置換が進んでいます。
DSC00096.jpg
八戸基地航空祭には大湊からSH-60K型が飛来
J型は何度も見てきましたがK型”をここまで間近に見たのは今回が初めてです。
自宅が大湊基地に割と近いので上空を飛んでいくSH-60もJ型からK型が増えてきました。
いつもは下から見上げているので同じレベルでじっくり見ることができる機会は貴重です。


DSC00098.jpg
K型はJ型よりもサイズが若干拡大しています。


DSC00103.jpg
J型との外観上の大きな違いの一つが右サイドのスライドドアが1枚から2枚に拡大しています。
開口部が拡大したので緊急の救助活動時や大型機材の搬入にも有効。

DSC00114.jpg
更にJ型とK型の見分け方、ローター停止時限定とはなりますがローターブレード先端の形状が違います。


DSC00101.jpg
左サイドにあるバブルウインドウの形状も従来型よりも張り出し面積が拡大しています。


DSC00111.jpg
こうした排気ダストの汚れ方は模型製作時の参考資料になります。
SH-60Kはまだプラモデル化されていないのでキット化される日が待ち遠しいです[黒ハート]


海上自衛隊の回転翼機はこのSH-60K型1機のみですが陸上自衛隊からは2機の回転翼機が展示されていました。
DSC00032.jpg
陸上自衛隊の対戦車ヘリ AH-1S”コブラ”です。
AH-1は世界初の対戦車ヘリでベトナム戦争時代から戦場に投入されています。
2人しか乗れないので救助活動とかは当然ムリ
本当に攻撃(迎撃)に特化した戦闘ヘリです。
陸自ヘリらしい迷彩柄がかっこいい。

DSC00042.jpg
正面からみるとこんなに激細なシルエットも大きな特徴ですね。
左右に張り出した武装が細身のシルエットに対して際立ちます。
機首にも3銃身20mm機関砲(ガトリング砲)を装備、射撃手のヘルメットに連動して動くそうです。

DSC00033.jpg
左右に張り出した武装は70mmロケット弾(外側)とTOW対戦車ミサイル(内側)を装備。
イベントでAH-1Sが展示されていると必ずこの部分を撮ってしまいます。


DSC00036.jpg
アメリカ陸軍では全機退役してしまっていますが陸自でも後継機のAH-64D”アパッチ・ロングボウ”が投入されています。


陸上自衛隊の八戸駐屯地が八戸航空基地に隣接しているのでここの航空祭には陸自から多数の装備品展示があります。
こちらは多用途ヘリUH-1J”ヒューイ”

DSC00090.jpg
いかにも陸自のヘリって感じのヘリコプターですね


DSC00093.jpg
UH-1Jは対戦車ヘリAH-1Sと同じエンジンを搭載しているそうです。
災害派遣では小回りが利き最も活躍しそうなヘリです。


 

DSC00061.jpg
救難消防車IB型 オシュコシュ・グローバル・ストライカー

DSC00059.jpg
空港施設でよく見かける消防車ですが三沢で航空自衛隊や航空局の消防車両は見たことがありますが海上自衛隊の消防車両を実際に見るのはこれが初めてです。
おそらく隣接する陸自駐屯地でもヘリコプターサイトでは同じものを使っているのではニアでしょうか?

DSC00790.jpg
航空局の消防車両(三沢空港にて)

DSC03123.jpg
航空自衛隊三沢基地の消防車両(ローゼンバウアー)



ハセガワ 1/72 海上自衛隊 ローゼンバウアー パンサー 6×6 空港用化学消防車 プラモデル SP435

ハセガワ 1/72 海上自衛隊 ローゼンバウアー パンサー 6×6 空港用化学消防車 プラモデル SP435



  • 出版社/メーカー: ハセガワ(Hasegawa)

  • 発売日: 2019/11/22

  • メディア: おもちゃ&ホビー





今回の展示車両とは異なりますが海自の化学消防車はプラモデルキット化されています。
上の空自の消防車両と同一のものです。

DSC00058.jpg
ショベルカーが載せられているのは73式特大型セミトレーラー
戦車も運べますよ

青島文化教材社 1/72 ミリタリーモデルシリーズ No.10 陸上自衛隊 73式特大型セミトレーラー プラモデル

青島文化教材社 1/72 ミリタリーモデルシリーズ No.10 陸上自衛隊 73式特大型セミトレーラー プラモデル



  • 出版社/メーカー: 青島文化教材社(AOSHIMA)

  • 発売日: 2015/02/26

  • メディア: おもちゃ&ホビー






10式戦車とセットでプラモデルも販売されています。

青島文化教材社 1/72 ミリタリーモデルキットシリーズ No.16 陸上自衛隊 10式戦車 73式特大型セミトレーラー付属 プラモデル

青島文化教材社 1/72 ミリタリーモデルキットシリーズ No.16 陸上自衛隊 10式戦車 73式特大型セミトレーラー付属 プラモデル



  • 出版社/メーカー: 青島文化教材社(AOSHIMA)

  • 発売日: 2018/07/27

  • メディア: おもちゃ&ホビー





こちらは陸地から海上の敵艦船を攻撃する地対艦ミサイルとなります。
DSC00072.jpg
この3両の車両で地対艦ミサイルシステムを構成しています。
陸自八戸駐屯地の第4地対艦ミサイル連隊は本州で唯一の地対艦ミサイル部隊です。

DSC00068.jpg
車両の上にあるのが探索標定レーダー装置(SRU)です。
海面にレーダーを照射して敵艦船の位置を特定し目標を定めます。

DSC00069.jpg
射撃統制装置(FCU)は車両に搭載されていて射撃号令を発射機に伝えます。

DSC00071.jpg
発射機(LAU)誘導弾を発射する装置です。
若い隊員の方が詳しく説明をしてくれました。


25066682777_b56c7704ef_w.jpg

88式地対艦誘導弾(SSMシーバスター)を6発発射可能です。
私のいとこの息子がこの部隊にいたことがあります。
今も現役自衛官ですが勤務地も職種も違うのですが退官したら詳しい話を聞いてみたいです。

155mmりゅう弾砲(FH70)

DSC00064.jpg

砲から発射する弾には徹甲弾と榴(りゅう)弾とがありますすが徹甲弾が弾の持つ威力(高速発射による運動エネルギー)でダメージを与えるのに対し榴弾は仕込まれた火薬の威力(破片の飛散)によりダメージを与えるという違いがあります。
専用の牽引車により射撃地点に移動して展開し砲撃を開始しますが低速での自走も可能となっています。


DSC00065.jpg

9361641635_3a759c6a77_c.jpg
※陸上自衛隊公式画像より

地対艦ミサイルシステムも155mmりゅう弾砲もお隣の八戸駐屯地からの展示となります。
DSC00157.jpg

お昼近くになって人出も少し増えてきましたがまだまだ長閑な雰囲気の会場の雰囲気です。
往復はがきでの事前登録制ですので入場券(スタンプ押印の複信はがき)がないと入場できないので例年よりも来場者はかなり少なくなっているようです。

ちょっと駆け足で詰め込みすぎな感じがしますが次回で海上自衛隊八戸航空基地祭のレポは終了です。

次回は飛行展示編ですが本当は2回に分けたいところですが三沢基地航空祭の記事も控えているのでちょっと巻き巻き進行です。








ハセガワ 1/72 陸上自衛隊 AH-1S コブラ プラモデル E4

ハセガワ 1/72 陸上自衛隊 AH-1S コブラ プラモデル E4



  • 出版社/メーカー: ハセガワ(Hasegawa)

  • メディア: おもちゃ&ホビー






トミーテック 技MIX HC106 陸自 UH-1J 八戸

トミーテック 技MIX HC106 陸自 UH-1J 八戸



  • 出版社/メーカー: トミーテック(TOMYTEC)

  • 発売日: 2012/03/25

  • メディア: おもちゃ&ホビー






HJMミリタリーシリーズ No1 1/35陸上自衛隊155mmりゅう弾砲FH-70 プラモデル

HJMミリタリーシリーズ No1 1/35陸上自衛隊155mmりゅう弾砲FH-70 プラモデル



  • 出版社/メーカー: ホビージャパン(HobbyJAPAN)

  • 発売日: 2021/04/25

  • メディア: おもちゃ&ホビー