2019三沢基地航空祭(4)

令和になって最初の三沢基地航空祭のレポの4回目(最終回)です。


航空自衛隊や米軍の機動展示飛行の最中でも予定されている民間機の離発着があれば課目を一時中断します。
三沢空港にはJAL系のJ-AIRとHAC(北海道エアシステム)が定期就航しています。

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J-AIRは羽田便にこのエンブラエル190(E90)とB737を伊丹便にはエンブラエル170(E70)を就航させています。

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HACは札幌(丘珠)線をサーブ340B(SF3)で運行中ですが2020年以降順次同じターボプロップのATR42-600への置き換えが決定しています。


航空祭開催中もこのE-2Cは通常任務中で離発着が盛んです。

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さてブルーインパルスの飛行展示が終わると続々と会場を後にする観客の姿が目立ち始めました。
ブルーインパルスの飛行展示の後も米軍の飛行展示が2回もあります。

まずはご存知、プリモ大尉の登場です。
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相変わらず動きについていけてません[あせあせ(飛び散る汗)]


F-16の飛行展示が終わるとオスプレイが飛んできました。
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オスプレイが来るとは予想していなかったので高速シャッターのまま撮影してしまいローターが止まって写っています[ふらふら](初歩的なミスです)

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飛行中のオスプレイを間近で見たのはこれが初めてです。

ちょっと興奮!音がやばいです~

米軍の駐機エリアにオスプレイが展示してあったそうですがそれとは別にもう1機飛来してきたようです。(空軍仕様のオスプレイ)


オスプレイの展示飛行でこの日の飛行展示はすべて終了です。
終了時間の午後3時までまだ時間があるので少し人口密度が減った会場で駐機している展示機などをゆっくり撮影。


格納庫の一角にはE-2DアドバンスドホークアイとF-35A

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3月に引き渡しとなったE-2Dの空自初号機471です。
2号機も今年度中に三沢に配備されるそうです。
まだピッカピッカのショーモデルみたいでした。


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F-35Aも続々と三沢配備が続いています。

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空中給油機 KC-767
旅客機ボーイング767-200ERからの改造機。小牧基地からの飛来


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C-2輸送機 三保基地から


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多用途支援機 U-4


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三沢ラストイヤーとなる第3飛行隊のF-2Aのスペシャルマーキング機(13-8513)


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三沢で見るF-2Aもあとわずかですね

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モデラ―としてはこうした資料ショットも必要です。


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F-35A 昨年度末に新編された第302飛行隊(三沢)は国内初そして唯一のF-35A飛行部隊。

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T-4練習機
各国の高等練習機好きの自分としてはブルーインパルスの機体もいいけどノーマルのT-4もカッコよくて大好きです。
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第302飛行隊のT-4の尾翼にはオジロワシが描かれています。
積みプラ覚悟で現在在庫薄のハセガワの1/72スケールのT-4を入手すべく依頼中。
やっぱりブルーインパルスの機体は手に入りやすいけど・・・
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米軍のT-7Aレッドホークも気になります。


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UH-60J救難ヘリ


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輸送ヘリCH-47Jチヌーク(航空救難団三沢ヘリコプター空輸隊)

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チヌークの内部も見学できました。
外から見ると大きく見える期待も内部は思っていたより狭い印象。


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陸上自衛隊 対戦車ヘリ AH-1Sコブラ


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陸上自衛隊 観測ヘリ OH-6D


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陸上自衛隊 多用途ヘリ UH-1J


結局、蛍の光が流れるまで会場にました。
帰り際に航空自衛隊の方々が空のペットボトルや水筒に冷たいお水を給水してくれました。
場内の売店では早々と飲料品が売り切れとなったようで青森にしては暑すぎる残暑の中、これは大いに助かりました。
今回は残念ながら米軍エリアと正面ゲート付近の物販エリアには行けませんでした。
お昼休みに米軍エリアに行こうとしたら途中の飲食店の露店の行列でとても先に行けそうになかったので途中で引き返してきました。

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このあたりでもう先へ進める状況ではありませんでした。
売店前の行列も重なって人の流れが滞留して身動きが取れませんでした。


帰りは無料駐車場により近いファルコンゲートから退場。
覚悟はしていたとはいえ一番ゲートから遠い臨時駐車場まで死のロードでした。
途中脚が何度も攣りそうになりペットボトルのお水を脹脛にかけながら歩いたので数日に渡って軽い肉離れに苦しむことになりました。
もう来年はいいかなぁ~と思いつつもきっと来年も行きそうだなぁ


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そうそう、このファントムハセガワからキットが出るみたいです。







2019三沢基地航空祭(3) ブルーインパルスショー

令和元年(2019)の三沢基地航空祭の記事の3回目です。
国内航空祭の”華”といえばブルーインパルスの展示飛行ですね。
先日開幕したラグビーワールドカップの開幕式にも夕闇迫る東京スタジアム上空でっ華麗な展飛行を見せてくれました。

今回、三沢に来たのは5機のT-4(予備機を含める)です。
通常は6機編隊(尾翼に1~6のナンバー機)なのですがブルーインパルスが使用するT-4と同型の三沢基地所属のT-4がエンジントラブルを起こし緊急着陸。
調査の結果、全国のT-4全機において必要な部品交換が完了するまで順次飛行停止となっていました。
つい最近までブルーインパルスも全機揃っての展示飛行が出来なっかったのですが部品交換は完了済みですがこの日は2号機と3号機がお休みでした。

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1号機、4号機(画像なし)、5号機、6号機の4機体制でこの日の展示飛行は行われます。
1~4号機は4機編隊での演目(課目)を行い、5,6号機はそれぞれ単独あるいは2機で課目を行なうそうです。

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こちらは垂直尾翼に番号なしの予備機。
コックピットに乗り込む際に使う梯子(正式名称不明)もちゃんと機体の塗り分けラインに合わせて塗り分けられています。駐機中も多くの人の目に触れるブルーインパルス、細部まで気遣いがされています。


午後一番のプログラムが本日のメインイベントのブルーインパルスの展示飛行です。
事前に配布されたプログラムではショーの時間は40分間となっています(けっこう長い)

(以下ショーの画像の羅列になります)


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戦闘機撮影に興味を持って手持ちの古いデジカメ(SONY α55(APS-C))に中古の400mmズーム(換算値600mm)を付けて撮影しています。
最近のα7シリーズなどのフルサイズ機のAF(オートフォーカス)性能はそれなりに高速で機能するようですが私のα55にはそこまでの高速AF機能は当然ないのでどれもピントがイマイチです[ふらふら]
まぁ写っているだけいいかな?というレベルでご笑納ください。(ご覧ください[黒ハート]
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今回途中からα55に搭載されている連続撮影優先AEモードにダイアルを合わせて撮影しています。シャッターボタンの深押しで毎秒最高約10枚の高速撮影ができるようなのですが買ってから多分一度も使ったことのない撮影モードです。
通常は戦闘機撮影にはSモード(シャッター速度優先)という自分で設定したシャッタ速度に対してカメラが自動で露出を決めてくれるモードでの撮影が基本です。
戦闘機の種類(ジェット戦闘機、レシプロ機、ヘリコプター等)に合わせてシャッターを切る速度をあらかじめ決めておいての撮影で高速シャッターにするほど動きの速い物でも止まっているように写ります。早く動いている物を遅いシャッタ速度で撮るとブレブレの画像になり何が写っているのか?ということになります。そこまでいかなくても被写体ブレという残念な1枚になっちゃいます。
α55の連続撮影優先AEモードでは絞りが最初の1コマで固定されるようなのですがシャッター速度は勝手にカメラに判断されるのか後で確認する1/1000秒あるいはそれ以下で撮影されているものもあってちょっとシャッター速度としては遅いようです。
大人しくシャッター速度優先モードで撮影を続ければよかったかなぁ~と反省。
私の撮影モードの理解不足で連続撮影優先モードでもシャッター速度はある程度任意に設定できるのかも?

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ブルーインパルスの様々の演技(課目)にはそれぞれ固有の名称がついていて会場のアナウンスで解説付きで紹介されていましたが私の撮影場所からは聞き取れこうした静止画から実際に行われている課目の特定はできないようなものばかりです(動画ならわかるかなぁ)
ブルーインパルスを撮り慣れている人なら課目の名前を聴けば次はこうした陣形になるからこのあたりでこう動いた瞬間がシャッターチャンス!とか判断できるようです。

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よ~く見るとハートの中を矢が突き抜けています。”キューピッド”という課目。
広角用にとスタンバっていたRX-100で撮影。
iPhone8にダイソーの広角レンズアダプタか魚眼アダプタを付けても面白かったかも(でもそんな余裕なし)


ショーが終わり上空から次々と各機が下りてきました。

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コックピットから手を振って観客の声援に応えてくれています。
今回飛ばなかった2,3号機のパイロットは他の機の後部座席に座っているそうです。
ブルーインパルスの展示飛行が終わると会場を後にする人の姿が目立つようになりました。
このあとプリモ大尉のF-16の展示飛行ともう1つ米軍の展示飛行があるのですが・・・
駐車場の出口渋滞を回避するために早々と帰宅の途に就くのか本当にブルーインパルスだけがお目当てなのか?
とにかく結構会場内は閑散としてきました。
私は出口渋滞は覚悟の上だったので最後まで楽しみます。

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戦闘機撮影を楽しもうとするとやはりブルーインパルスは避けては通れない憧れです。
今回は航空祭会場での初めての撮影で何もかも分からない尽くしの撮影となりましたが一応大満足とまではいかなくてもブルーをファインダーに捉えることができたのでちょっと嬉しかったですね。
50歳過ぎてもまだまだこんな楽しいこともあります[るんるん][るんるん](来月で51歳になります)

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2019三沢基地航空祭(2)

2019年9月8日に行われた三沢基地航空祭の様子です。
今回は午前中に行われた航空自衛隊F-2支援戦闘機とアメリカ空軍F-16戦闘機の機動飛行展示と地上展示機の画像です。


飛行展示については早朝からの濃霧の影響でオープニングフライトがキャンセルになってしまいましたがゲートオープンしてからは霧も晴れてきたので事前告知した内容やスケジュールを若干変更して行われるようです。


現在三沢基地に所属するF-2は第3飛行隊のみになってしまいましたが今年度中に百里基地へ移駐となりF-2にとっては三沢基地ベースでの最後の航空祭になります。
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見事にお腹ばっかりのショットだらけです。


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新たな三沢基地の主力となるF-35AはF-2ほどの機動性はないとか・・・
戦闘機としてのスタイルはF-35Aよりもず~とカッコいい機体だと思います。


最近の各地の航空祭の話題をさらっているのがこのアメリカ太平洋空軍(PACAF:パキャフ)のF-16デモチームのプリモ大尉です。
今年の岩国基地フレンドシップデーの飛行展示中に観客の目の前でソニックブーム(音速越え時に発生する衝撃波)もどきを発生させたりと大暴れ。
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F-16の機動飛行展示はちょっと私のカメラのAF性能では追い付けないようであまりお見せできるようなショットはありませんでした[たらーっ(汗)]
機材のアップデートは当面できないので自分の腕を磨くしかないようです。
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PACAFのF-16デモチームのパイロットはプリモ大尉1名のみで任期は2年。昨年の三沢基地航空祭は悪天候で機動飛行展示がキャンセルになったのでこれが最初で最後の三沢でのデモフライトになりそうです。
しかしPACAFのデモチームは三沢基地がベースとなっているので定期的に技量維持のためのデモフライト訓練が行われるのでまだしばらくプリモ大尉の雄姿を三沢で見ることができそうです。
私は訓練の事前予告が三沢市のHPに掲載されるのでこまめにチェックして出かけるようにしています。

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プリモ大尉人気にあやかってハセガワでF-16の最新版を出してくれないかなぁ~


続いてF-2によるデモスクランブル展示と模擬空対地射爆撃展示。
午前中の最後のプログラムです。
航空祭の午前の部はあっという間に終了(時間も短いのですが)


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F-2の機体上面に発生した”ベイパー”
ベイパーは急旋回や急上昇の際に機体や翼の上で急激な減圧が起こって温度が低下して水蒸気が凝固して白く見える現象だそうです。
他の画像の翼端から伸びる雲のようなものもベイパーです。
この日は朝まで霧が濃かったので空気中の水分量が多かったのかベイパー出まくりでした。


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こちらは垂直尾翼にスペシャルマーキングがちらっと見えました。


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これがF-2のスペシャルマーキング機。
三沢ラストイヤー塗装ですね、ハセガワさんで製品化されそうな予感。
F-2のキットは通常カラーとデジタル迷彩(三沢航空祭仕様)の2つ持っていますが手を付けないうちに実機が三沢から離れてしまいそう[ふらふら]
機動展示飛行中の雄姿をきれいに撮りたかったなぁ(残念)


突然ですが兄弟機ともいえるF-16とF-2が共用する三沢で苦労するのが両機の見分け方。

F-2シルエット比較.jpgF-16シルエット比較.jpg
F-2(左)とF-16(右)を下(地上)から見上げた場合の区別の仕方は水平尾翼の形状がポイントになります。
F-2は水平尾翼後端が大きく切りかかれています。
順光で機体の塗装色が判別できればすぐにそれでわかりますが逆光や高高度飛行中の場合はシルエットで判別することになります。
それとF-2の主翼後端には緩やかな後退角がついていてF-16の横一直線のそれとは微妙に異なります。
微妙な差にも思えますが地上からシルエットを見たときに結構違いが分かります。



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地上展示中のF-2。
格納庫ではF-2の翼上ウォークやコックピット展示なんて企画もありました。


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百里から来たRF-4E(57-6907)”1961-2020特別塗装機”




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F-4EJ改(37-8315)百里基地からの飛来だそうです。
ケロヨン塗装というそうです。
なぜカエルなのか?詳細は不明。


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こちらはファントムIIの公式キャラクターだとか・・・ハロウィーン関連かと思いました。
ファントムIIは今でも根強いファンが多い機体ですね


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千歳基地から飛来のF-15J(62-8873)
展示プログラムでは2機による機動飛行展示が予定されていましたがキャンセルになったようです。
そういえばF-15を間近で見るのはこれが初めてですね。


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ブルーインパルスと同型機T-4です。
各国空軍の高等練習機のキットを集める私ですがT-4のノーマルカラーのキットは持っていません。
英国空軍のホークのように武装すれば即軽攻撃機になりそうですね。
まじで萌える~

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飛行点検機YS-11FC
まだまだ現役ですね(ほぼ私と同年齢)
大きくて目立つカラーリングで人目を惹きます。

次回はブルーの登場。